春のお彼岸
2023/03/22
いつも当山にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、今年のお彼岸も暖かくなりました。
お彼岸の中日は太陽が真東から昇り真西に沈みます。そして極楽浄土は西方浄土と呼ばれ、真西にあるとされています。
そもそもお彼岸とは仏様のいらっしゃる世界、つまり極楽浄土を表します。それに対し私たちがいる世界を「此岸(しがん)」と言います。
年に2回あるお彼岸の7日間は極楽浄土を思いながら、心身を整える期間としていただきたいと思います。
お彼岸では、ご先祖様のお墓参りをし、日ごろの感謝を述べること。そして「六波羅蜜」を実践することが大切であるとされています。
「六波羅蜜」とは仏教で説く彼岸に至るための6つの修行です。
①布施・・・見返りを求めず、人のために良い行いをすること。
②持戒・・・世の中のルールを守り、規則正しい生活をすること。
③忍辱・・・憎しみや苦しみを感じても耐え忍び、寛容な心をもつこと。
④精進・・・怠けず、誠心誠意努力すること。
⑤禅定・・・常に静かな心で世の中を見つめ、冷静に考えること。
⑥智慧・・・この世の真理を見極め、上記の5つの修行を実践すること。
どうか皆様もお彼岸にはご先祖様に感謝するとともに、六波羅蜜を意識しながら過ごしていただき、心身を整える期間にしていただきたいと思います。
合掌